童謡「アイアイ」で歌われる動物の本当の姿をご存知でしょうか?
「みなみのしまのしっぽのながいおさるさんだよ」
日本で歌われる童謡は可愛らしい歌詞ですが、実際は歌詞からは到底想像できない外見をしています。

これがアイアイの本当の姿です。
アイアイはマダガスカルに住む夜行性のサルの仲間です。
南の島に住み、大きな目と長い尻尾を持っているので童謡の歌詞はあながち間違いではないのですが、その不気味さは童謡からは想像できません。

アイアイは夜に餌を探すため夜目が効くように大きな目をしておるんじゃ
そして、アイアイの大きな特徴の一つが中指が非常に細く長いことです。
この指を使ってとても変わった狩りを行います。

アイアイは夜間、大きな目で獲物を探します。

木に取りつくと、長い中指で小刻みに樹皮を叩き始めました。

そして耳を近づけ音を聞いています。
これは打撃採食と呼ばれる方法で、反響音を聞きながら木の中の空洞を探しているのです。




そして獲物である幼虫が住む空洞を発見すると、木をかじって穴をあけ、長い中指を中に突っ込みます。


中指をどんどんと穴の中に入れ、幼虫を探します。




幼虫を見つけると鋭い爪で幼虫を引っかけ、穴の外に引き出して食べてしまいました。

うーむ、長い指を使ってなんとも器用に獲物を獲るのぉ
アイアイはその見た目もあり、現地では悪魔と呼ばれ不吉で死の前兆であると嫌われています。
しかし、本当はそんなに恐ろしい動物ではないかもしれません。


これは動物園で飼育されているアイアイの様子です。
飼育員さんの手から餌をもらっています。


今度は中指を使ったあの方法で一心不乱に竹の中から餌を探しています。



最後はカゴの中に入り、飼育員さんに指をマッサージしてもらい、やがておねむになってしまいました。
このように夜間、森の中で出会えば恐ろしく見えても、明るいところで見れば意外と可愛い動物なのです。

こっちにはアイアイのあかちゃんの動画もあるぞ
メガネフクロウ教授の付け足しメモ

アイアイという名前は危険から逃げるときに現地の人が「ハイハイ(hai-hai)」と発声することに由来するという説があるぞ
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