海のアイドル!アザラシについての興味深い9つの事実

動物紹介

アザラシは世界中の海に生息する海生哺乳類です。北極や南極などの寒い地域に住んでいるイメージがありますが、モンクアザラシの仲間は熱帯に生息しており、バイカル湖には世界で唯一淡水のみに生息するバイカルアザラシがいます。

今回は世界中で愛されているアザラシの、興味深い事実をご紹介します。


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1. アザラシはクマやイタチと親戚である

アザラシは現存する海生哺乳類の中で最も種数が多く、世界には19種類のアザラシが生息しています。化石記録によると、漸新世(2700〜2500万年前)の時代まで遡ると、ある時期には50種以上が存在していたそうです。

アザラシを含む鰭脚類(ききゃくるい)は、アシカ亜目と分類されていた時期もありましたが、近年の遺伝子解析を含む研究によって、クマやイタチなどに近いイヌ亜目に分類されています。

アザラシの起源をめぐっては、1世紀以上にわたって生物学者の間で論争が続いています。鰭脚類が陸上の肉食動物から進化したことは比較的確実ですが、陸上の祖先から現代の海生哺乳類までの推移については科学者の間で意見が分かれています。

2007年、カナダ・ヌナブトの中新世初期の湖底堆積物から、半水棲肉食動物のほぼ完全な骨格が発見され、陸生哺乳類とアザラシの進化的な繋がりを示すものとして知られるようになりました。

2. 「耳のない」アザラシにも実は耳がある

見た目が似ているオットセイやアシカには外耳(耳たぶ)がありますが、アザラシにはありません。ただし、耳が無いわけではなく、目の後ろにある穴がアザラシの耳です。

鰭脚類の聴覚能力は種によって異なり、アザラシ科の動物は、オットセイ科の動物よりも水中で高い周波数帯まで聞き取ることができますが、空気中の音はその逆です。また、すべての鰭脚類は、空気中の音よりも水中の音を敏感に感じることができます。

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3. 最も大きいアザラシの体重は4トン以上

ミナミゾウアザラシ

アザラシの体の大きさは種によって様々です。最も体が大きいミナミゾウアザラシのオスは、平均体重が4トン以上あります。ただし、ミナミゾウアザラシは雌雄間の体格差が非常に大きく、メスは1/10ほどの重さしかありません。最も小型のアザラシはワモンアザラシで、体重は50キロほどです。

4. 母親は子どもの声を聴き分ける

ゼニガタアザラシの子ども

研究者たちは、繁殖中のゼニガタアザラシのメス18頭を対象に実験を行い、母親が自分の子どもの鳴き声を聞き分ける能力について調査を行いました。その結果、生後3日頃には母親は自分の子どもの鳴き声に強く反応するようになることがわかりました。

また、子ども達が多く密集するコロニーで繁殖するアザラシの種は、自分の子どもの声を認識する能力がより発達している可能性が高いとのことです。

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5. アザラシの血液は一酸化炭素濃度が高い

アザラシの血液中には一酸化炭素が多く含まれています。研究者によると、ゾウアザラシの血液中の一酸化炭素濃度は約10%で、これはゾウアザラシが一生のうち約75%の時間で呼吸を止めていることに起因すると考えられています。動物が一酸化炭素を体外に排出する方法は、息を吐くこと以外にありません。

6. バイカルアザラシは世界で唯一の淡水に住む鰭脚類である

バイカルアザラシ

淡水に住むバイカルアザラシは、アザラシが陸上生活から水中生活へと進化したことを象徴する動物です。前述のとおり、アザラシは陸から海へ移行する前に淡水で過ごしたと考えられています。ただし、具体的にどのようにしてアザラシがバイカル湖に生息するようになったのかはわかっていません。

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7. 潜水時には脳内温度が低下する

ズキンアザラシに対する研究で、15分間の潜水中に脳の温度が3℃下がることがわかりました。アザラシは前肢にある大きな表在静脈から冷たい血液を脳に送ることで、脳の温度を下げることができます。これにより脳の酸素消費量を15〜20%減少させることができ、低酸素障害から脳を保護することができます。こうした能力がアザラシの潜水能力を向上させているのです。

8. アザラシが多くの獲物を食べることで、漁業関係者との軋轢が生まれつつある

ゼニガタアザラシ

一般的にアザラシは海岸沿いに生息しており、魚やイカ、エビ、その他の甲殻類、タコなどの軟体動物、動物プランクトンなどを摂取しています。

北海道では、ここ数十年でゼニガタアザラシの個体数が増加し、漁業への影響が懸念されるようになりました。特に、近年漁獲数が減っているサケに対する食害が問題になっており、調査が進められています。

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9. 地球温暖化が新たな脅威になっている

ニホンアシカ

ニホンアシカとカリブモンクアザラシは20世紀中に絶滅してしまいました。歴史上、アザラシは狩猟や海洋汚染など様々な脅威にさらされてきました 。最近では地球温暖化によって生息地が消失するという新たな脅威に直面しています。具体的には、北極圏に生息するアゴヒゲアザラシとワモンアザラシは、流氷上の生息地が溶けて失われており、絶滅の危機に瀕しています。

reference: 9 Fascinating Facts About Seals (treehugger.com)Earless seal – Wikipedia鰭脚類 – WikipediaMonk seal – Wikipediaミナミゾウアザラシ – WikipediaHooded seal – WikipediaHarbor seal – WikipediaBaikal seal – Wikipediaゼニガタアザラシとの付き合い方【コラムリレー第1回】 | 集まれ!北海道の学芸員 (hk-curators.jp)ニホンアシカ – Wikipedia

人間によって生息地が奪われる一方で、漁業に対する食害を訴えられるとは…

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