「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」何物にも屈しない最強の動物ラーテル(動画)

その他哺乳類

イタチやアナグマの仲間であるラーテルは、主にアフリカや中東に住んでいます。

小型犬ほどの大きさですが恐れ知らずな動物として知られ、ライオンやハイエナなどの肉食動物にも果敢に攻撃を仕掛けていきます。


ラーテルは背中が厚く、幅が広いのが特徴で、肉食動物の歯でもほとんど突き破ることができない硬い皮膚を持っています。

特に急所となる首の周りの皮膚は6mmと厚く、目は小さく、耳は膨らみ程度で戦いの際にダメージを受けにくい体をしています。

さらに危険を感じると臭腺から液体を噴射して撃退することもできます。

そしてなにより、何物も恐れずに攻撃を仕掛ける貪欲さを持っており、ギネスブックには「世界で最も恐れを知らない動物」として掲載されています。

なんとも恐ろしい動物じゃのぉ


では、実際のラーテルの行動を見てましょう。

ヘビに巻き付かれ、いきなり絶体絶命のラーテル。

通りかかったジャッカルがちょっかいを出そうとしますが、ヘビに牙を向けられ一度退散します。

そうこうしていると、隙をついてヘビの体からラーテルが頭を抜きました。

今度は逆にラーテルがヘビを咥えて持ち去ろうとしますが、ジャッカルが邪魔をします。

邪魔をされて怒ったラーテルはジャッカルにも果敢に戦いを挑みます。

ジャッカルとヘビの引っ張り合いをしながらも、

最後は藪の中にヘビを引っ張り込んでいきました。


大変獰猛なラーテルですが、賢さも併せ持っているかもしれません。

保護された二匹のラーテルがある実験に挑戦します。

パズルのようになっている箱の中にラーテルの好物であるハチミツが入っています。

ラーテルは英語で”Honey badger”と言うんじゃ

ハチミツアナグマという意味じゃな

単純に見えますが、野生では決してないシチュエーションであるため、想像力が試されます。

手や鼻で触りながら仕組みを理解すると、鼻を使ってうまく木の板をはずしました。

ドアも開けて、見事ハチミツをゲットしました。

二番目の課題は容器の奥に食べ物があり、正面から手を入れても届かないようになっています。

食べ物を手に入れるためには紐を引っ張る必要があります。

ラーテルが挑戦を始めると、やはり最初は手を入れてみますが届きません。

やがて紐を咥えて手前に引き、見事食べ物に手が届きました。

三番目の課題は、箱を吊るし、上からも下からも届かないようにしてあります。

近くにタイヤが置いてあるので、そういった道具を使うしかありません。

最後の挑戦です。背伸びをしても届きません。

ケージの上からジャンプをしても届きません。

今回はラーテルにとっても難題のようで、試行錯誤を繰り返します。

やがてケージを押して箱に近づけ、そこに乗って手を伸ばすと箱に手がかかりました。

うまく箱をたぐり寄せると、中の食べ物を食べることができました。

ラーテルは獰猛なだけでなく、道具まで使う賢さを持った動物なのです。

ワシなら飛んで取るけどなぁ

・・・別に悔しくて言うとるわけじゃないぞ


メガネフクロウ教授の付け足しメモ

ラーテルは人間からも恐れられる危険な動物であるため、動物兵器として使用されたのではと疑われたこともあったんじゃ

2007年、イギリス軍がイラク・バスラを占領した際、地元住民から「人食いアナグマ」の噂が立ち、これがイギリス軍によって放たれたというものではないかという疑惑がありました。

イギリス軍は断固否定し、バスラの動物病院の院長が過去にこの地域でアナグマが目撃されていることを確認したことなどから、実際には噂程度の話だったと思われます。

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