芸は身を助けると言いますが、愛犬の芸も人生を助けるきっかけになることがあるようです。
アルフィー・キトソンさんが愛犬のミリーにゴミを拾ってゴミ箱へ入れるよう教えたのは、人々を笑顔にするためでしたが、これがきっかけで生き別れになっていた兄妹と再会することができたのです。

アルフィーさんはスペイン・マラガの街角で、生後8ヶ月のポデンコという犬種のミリーを見つけました。木の枝にぶら下がったゴミ袋に入れられていたところを、アルフィーさんと奥さんが助け、家族の一員として迎え入れることにしたのです。
アルフィーさんは、「動物がいないと家が空っぽのような気がして、彼女を保護しました。犬や猫は、動物が好きな人にとって大きな存在です」と言っています。
ある日、アルフィーさんは道でゴミを拾うよう訓練された大きな犬を見ました。彼はミリーが同じことができるようになるか、試してみることにします。裏庭に箱を積み上げてミリーに同じことをさせ、少しずつゴミ箱の高さまで訓練を重ね、この芸を習得させました。

スペインで暮らした後、アルフィーさん夫妻は、生まれ育ったイギリスのヘレフォードに近いウリングスウィックという村へと戻ることにしました。アルフィーさんは、週に2回用事のためにヘレフォードの街を訪れ、機会があるとミリーのゴミ捨て芸で通行人を楽しませています。
「私が『そのゴミをゴミ箱に入れて』と言うだけで、彼女はそれをやってくれるんです。通行人にも好評で、いつも拍手喝采を浴びています」
いつものように芸を披露していると、その様子を録画した人がいて、それがインターネット上で話題になりました。その動画を見た人の中に、妹の旦那のレイさんも含まれていたのです。
アルフィーさんは20年間スペインに住んでいたため、家族のほとんどと音信不通になっていました。動画を見た妹のアンさんは、長い間行方不明だった兄にもう一度会いたいと切望しました。
旦那のレイさんは、当時のことを次のように語っています。「ヘレフォードに戻った彼を見つけた後、私たちは彼を見つけるためにウリングスウィックに行きました。村のあちこちに尋ねて、ようやく彼と彼の奥さんを探し出すことができたんです」
アルフィーさんが孫娘から妹夫妻が自分を探していると電話で聞いたとき、とても信じられませんでした。妹が住んでいる場所は、たった13キロほどしか離れていなかったのです。
「(アルフィーさんの)兄がロンドンに移り、妹も別の場所に移ってしまったので、私たち兄弟は離れ離れになってしまいました。ある日、家に帰ったら、なんと妹がいたんです。そして、妹は兄のデイブにも連絡を取っていました」

再会した家族全員、ミリーがゴミ拾いをしていなかったら、このようなことはあり得なかったと感じています。
「ミリーがいなければ、妹は私を見つけられなかったかもしれません。彼女は家族の一員であり、本当に素晴らしい犬なのです。私たちは、多くの人に彼女を見せることができることを嬉しく思っています」
彼らは、新年に集まって、失われた時間を取り戻す計画を立てているそうです。
reference: Meet Millie, The Talented Dog Whose Special Trick Led Long-Lost Siblings Together. (inspiremore.com)

人生、何が転機になるかわからんもんじゃな
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