訴訟大国アメリカでは、猫も訴訟の原告になります。
2022年5月、飼い猫が近所の人の土地に「不法侵入」したとして3万ドル以上の罰金を科せられていた女性が、アメリカ・ワシントン州の自治体から12万5千ドルの和解金を勝ち取りました。

1ドル130円計算で、12万5千ドルはおよそ1,600万円
飼い主のアンナ・ダニエリさんは、2014年から2019年にかけて30件以上の違反通知を受け、3万ドル以上の罰金を払わされたことに対して訴えを起こしていました。違反通知の内容は、彼女の飼い猫のミスカが近所の土地に不法侵入したことなどによるものです。
この裁判の背景には、飼い主のダニエリさんと被告であるキング郡やベルビュー市との諍いがあったようです。
2014年、地域動物サービスの管理者はミスカの違反が悪質であると判断し、ダニエリさんに対し、猫を安楽死させるか郡から追放するよう命じます。しかし、ダニエリさんは2015年にこの命令について法廷で争い、ミスカを安楽死から救いました。
2017年、キング郡動物管理局の職員が、ダニエリさんがより多くの罰金や違反を受けるよう近隣住民に対してミスカに関する苦情を提出させようとしたと、訴訟で指摘されています。さらにダニエリさん側の訴えの中では、隣人たちが猫を射殺することを話していた、動物管理局がミスカを捕獲するための罠を近所の人に渡した、などとも書かれています。
2019年4月、アンナ・ダニエリさんが本件の訴訟を起こした直後、ミスカは姿を消したそうです。

ダニエリさんの弁護士は次のようなリリースを出しています。「この事件は、役人が影響力や地位を利用して、住民に対して不当かつ理不尽な行動を取っていたことを暴露しました」

正直、実際の状況がわからんから何とも言えんが、人間同士の争いに猫が巻き込まれてしまったような気がするのぉ
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