最近、「スマートドアベル」という製品が各社から販売されています。玄関先に設置したこの製品のボタンを訪問者が押すと、自動的に家主のスマートフォンに通知が送られ、リモートで会話することや玄関先の映像の確認ができるという商品です。
この便利な商品は、時に自分の大事なペットを救うことができるかもしれません。

「愛犬のデクスターは、私が家を空けている間、番犬として妻を守ってくれるよう飼い始めたのですが、彼はその仕事をとても真剣に受け止めていたようです」
ペットホテルから逃走
その夜、ペットホテルに預けられていたデクスターは、自宅に戻って番犬の務めを果たすことを決意します。こっそりとペットホテルを抜け出すと、1.8メートルのフェンスを飛び越え、3.5キロの道のりを走って自宅まで帰ってきました。
しかし、家の中はとても静かで、誰も彼を迎えてはくれませんでした。
実は飼い主のヘンソン夫妻は、自宅から遠く離れたネバダ州へバカンスに出かけていたのです。デクスターをペットホテルに預けたのは、旅行中の愛犬の面倒を見てもらうためでした。
スマートドアベルから届いた通知

このような状況で、賢く忠実な番犬ならどうするのでしょうか?
もちろん、ベルを鳴らして飼い主を呼び出します。デクスターの頭の中では、飼い主夫妻は眠っていると考えたのかもしれません。
旅行中だったジェレミーさんとサラさんのもとに、家の玄関に誰かがいるとの通知がスマートドアベルから届きます。二人は心底驚きました。休暇中であることは誰もが知っているはずなのに。
映像を見たジェレミーさんは目を疑います。そこに映っていたのはペットホテルに預けているはずのデクスターだったのです。

スマートドアベルがデススターを救った
愛犬の取り乱した様子を見たジェレミーさんは、スマートドアベルの通話機能を使ってデクスターに話しかけました。飼い主の聞き慣れた声が聞こえると、彼は落ち着きを取り戻したそうです。
そして、ペットホテルに連絡してデクスターを迎えに来てもらい、旅行から帰るまで面倒をみてもらうことにしました。
帰宅したジェレミーさん夫妻は、愛らしく、忠実なデクスターの姿を見て、大きな安堵のため息をついたそうです。
愛犬がドアベルを鳴らしたことで、奇跡的に危機的状況に気が付くことができた経験について、ジェレミーさんは次のように語っています。
「以前は、誰かが玄関先に来るとそれを知らせてくれるということで、安心だなと思っていました。でも今はそれだけでなく、スマートドアベルが愛犬の命を救ったと心から思っています。これがなかったら、彼は外で立ち往生したまま、暖かく安全な場所を見つけることができなかったかもしれません」

デクスターがドアベルを押している様子は以下の動画で見ることができます。
YouTubeのコメント抜粋
- 可哀そうな犬。どうして出てくれないんだろうと、家族のことを心配して気が気でなかったに違いない。彼が無事でよかった
- この犬が家に帰りたい、帰り道を見つけたいと思うなんて、最高の飼い主に違いありません
- なんという賢い犬でしょう!彼は2マイル離れた自宅への道を見つけただけでなく、ドアベルを鳴らしたんです
- 夫の両親が地元のホテルにいたとき、これと似たようなことがありました。その犬はいくつもの通りを歩いて、最後にはホテルのドアにたどり着きました
- 私は田舎に住んでいて、毎週火曜日は2キロほど離れた農場で働いています。 私の犬はなぜか曜日を覚えていて、毎週火曜日は必ず夜明けに起きて森の中を歩き、私が来るのを待っているんです。 私よりよっぽど敏速で頼もしいので、私が悪者扱いされるくらいです(笑)
私たち現代人の多くは、自然な方向感覚を失ってしまっているので、犬もそうなのだろうと思いがちです。でも、ほとんどの犬は私たちよりもずっと優れた方向感覚を持っていると思うんです。特に嗅覚は素晴らしいですからね

便利な商品じゃな
そしてデクスターはとても賢い犬じゃ
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