「この味は!…知っている奴の味だぜ」イルカは尿の味で仲間を見分けることができる

海獣

人間は見た目や表情、声、話し方など、さまざまな手がかりをもとに知っている人を見分けることができます。我々同様、イルカも仲間同士で親密な関係を築き、独特の口笛で仲間を識別できることが以前から知られています。

スコットランドのセント・アンドリュース大学を中心とする研究チームは、バンドウイルカが仲間を見分けるのに、とても意外な手がかりを使っていることを発見しました。それは尿の味です。


イルカは尿の味で仲間を識別する

バンドウイルカ

研究チームは、ハワイとバミューダにあるドルフィン・クエストという施設で飼育されているイルカを対象に、一連の実験を行いました。今回は5年以上一緒に暮らしていることを顔なじみの基準とし、プールに尿を流し込んでその様子を観察します。

結果、イルカたちは馴染みのある尿と馴染みのない尿の両方をプールに流し込むと、馴染みのある尿を調べる時間が、馴染みのない尿を調べる時間の約3倍も長くなることを発見しました。

この研究の主執筆者であるセント・アンドリュース大学のヴィンセント・ジャニック教授は、「イルカの味覚については、まだほとんど分かっていません」と述べています。

ヴィンセント・ジャニック教授

「他の研究では、イルカは酸味、甘味、うま味、苦味など、他の哺乳類に見られる一般的な味覚の多くを失っていることが分かっています。しかし、彼らは舌に珍しい感覚細胞を持っていて、おそらく、これが他の動物の個々の味の検出に関与しているのです

共著者のジェイソン・ブラック氏は、「イルカが仲間のイルカの尿のシグナルを識別するために、脂質の味覚受容体を使用している可能性が高いです」と付け加えます。

口笛と尿の誤った組み合わせ

ブラック氏らは、イルカが他のイルカのシグナルを組み合わせで理解しているかどうか、つまりイルカの口笛と尿が頭の中で繋がるかどうかを調べるため、イルカに誤った尿と口笛の組み合わせを見せる「期待違反」実験を行いました。

結果は、不一致の場合、イルカはあまり注意を払いませんでしたが、正しい尿と口笛の組み合わせの場合は平均10秒長くその場所を探索しました。これらの結果は、イルカは味覚のみでも仲間を識別できますが、嗅覚と味覚の情報を統合して理解できることを示唆しています。

研究の今後について

今後、イルカが味覚のシグナルで仲間を識別するメカニズムを解明し、海に流れ込む化学物質がイルカの「尿のシグナル」にどのような影響を与えるかを調査する必要があります。

「油や化学物質の流出、その他の人為的な影響によって、イルカが本来持っているシグナルを送る能力が阻害されていることが分かるかもしれません。その結果、オスが繁殖能力のあるメスを識別できなくなったり、イルカが正しいシグナルによって個体を認識する能力が低下したりするかもしれません」と、ブラック氏は語っています。

この研究は、学術誌『Science Advances』に掲載されました。

reference: Dolphins recognize their friends by the taste of their urine • Earth.com

犬のような陸上の動物たちが尿で縄張りを主張することを考えると、動物界ではそれほど稀有なことではないのかもしれんな

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