フランス・アルプスの牧場でジャズのコンサートが開催されました。観客はなんと牛たちです!この行儀の良い観客たちは、最前列に並び、静かに演奏に耳を傾けます。
音楽と牛の乳量に関する研究結果

どうやら牛たちは音楽を聴くことが本当に好きなようです。コンサート動画の前に、牛と音楽に関係する研究結果をご紹介します。
トルコで牧畜業を営むメフメット・アクギュル氏は、自身の牧場である実験を行いました。特定の時間になるとスピーカーでクラシック音楽を流し、牛たちに聴かせたのです。
アクギュル氏は、「この音楽が人間にリラックス効果をもたらすのなら、動物にも効果があるのではと考えたのです」とトルコの新聞取材で語っています。
実験の結果は、牛はクラシック音楽を聴くことで乳量を5%増加させることが明らかになりました。
「どんな飼料を与えるにせよ、重要なのは動物のストレスを和らげることです。この方法で乳量が大幅に増加し、動物の健康問題が減少したことがわかりました」
何年も前からクラシック音楽が牛の乳量に与える影響について研究されてきました。2001年には、英国レスター大学の研究者が、「ムージック(Moosic)研究」を発表し、牛はリラックスできるクラシック音楽を聴くと、乳の出が良くなることを明らかにしています。
ジャズコンサートに集まる牛たち
さて、クラシック音楽は牛たちに良い影響を与えることはわかりましたが、ジャズはどうでしょうか?
音楽の名誉教授であるスティーブ・コール氏が率いる「New Hot 5」というジャズバンドは、普段はアメリカやヨーロッパのお祭りなどで演奏をしてきました。しかし、今日は牧場という新たな場所でのコンサートです。観客たちの反応が気になります。

男性が演奏を始めると、牛たちは男性のほうに顔を向け、注目しているようです。

ゆっくりとですが、最前列まで牛たちが集まってきました。

どんどん増えていきます。

5人揃っての演奏になると、牛たちは最前列に綺麗に並んで聞き入っているようです。

写真を撮りたいからと演奏中の男性を止めるおじいさんよりは、牛たちのほうが良い観客かもしれませんね。
YouTubeのコメント抜粋
- 一日中、草を食べながらくつろいでいたら、ある日、こんな人たちが現れて素晴らしい音楽を奏でたとしたら…牛にとってこれは魔法のようなものです
- 私の祖父がいつも言っていました。「この地球上にジャズが嫌いな生き物はいない。ジャズを嫌いな人は、その中に魂を宿すべきでないからだ」
- 一匹ずつ集まってくる様子がとても美しい!
- 牛が他の人間の観客よりも敬意を払っているところが好きです
- 中国語には「對牛彈琴」という慣用句があり、文字通り牛に琴を弾かせるという意味です笑この言葉の本来の意味は、頑固で愚かな人(「牛」はそういう人たちを指す)は知識や文化の美しさを理解できないというものですが、この牛たちは良い音楽が何であるかを知っていますね😛
reference: Classical music increases cows’ milk yield, study finds – Classic FM、French jazz musicians play rousing performance for cows (seeitlive.co)

素晴らしい演奏じゃった
単純に音が鳴っているから注目しているというだけではなさそうじゃったな
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