カナダガンは北米に生息する渡り鳥です。一夫多妻制で、ほとんどのカップルは生涯を共に過ごします。
ある施設に運び込まれたカナダガンのオスはひどい怪我を負っていましたが、その病床には彼を勇気づける訪問者がいました。

マサチューセッツ州バーンスタブルにある野生動物の保護施設“ケープ・ワイルドライフ・センター”のスタッフは、数年前から事務所のそばの池の近くにカナダガンのつがいが住んでいることに気がついていました。
ある夏の日、スタッフはアーノルドと名付けたカナダガンのオスがひどく足を引きずっているのを見つけます。すぐに治療が必要であると判断され、スタッフたちは何とかアーノルドを捕まえ、診察をしたところ、足を骨折していることがわかりました。
スタッフらは、「私たちの推測では、カミツキガメか他の捕食者が泳いでいる彼を襲ったのだと思います」とFacebookに投稿しています。「足を保存して彼が野生で生きていくチャンスを与えるためには、指のいずれかを切断し、他の傷口を縫合する手術を行う必要がありました」
翌朝、アーノルドに鎮静剤を投与し、手術を開始しようとしたところ、施設のドアをたたく音が聞こえました。ドアの外を見てみると、そこには一羽のカナダガンの姿がありました。アーノルドのパートナーのアメリアが彼の収容先を突き止め、侵入を試みていたのです。

「彼女は手術の間中ずっとそこにいて、私たちの作業を見ながら決して玄関から動こうとしませんでした」
アーノルドの手術は成功しましたが、怪我が完全に癒えるまで数週間は施設に入院する必要がありました。その間もアメリアはそこを動こうとしないので、スタッフたちはちょっとした工夫をすることにしたのです。

「私たちは患者の安全のため、面会の要求を受け入れないのですが、このケースでは例外を作らなければなりませんでした」
彼らはアーノルドを別の部屋に移し、アメリアが心配して待っている玄関のそばで回復できるようにしたのです。アーノルドが無事であることを確認したアメリアは落ち着きを取り戻した様子で、開いたドアの隙間からグルーミングを始めました。2羽は一緒にいることで、とてもリラックスしている様でした。

“ケープ・ワイルドライフ・センター”のエグゼクティブ・ディレクターであるザック・マーツさんは、2羽の動物が明らかに愛し合い、献身的に尽くしているのをみて、皆の気分が高揚したと話しています。
「私たちの施設の雰囲気を盛り上げてくれたのは間違いありません。私たちはたくさんの病気や怪我をした動物たちを扱っていますが、このような前向きな物語を見ることができて本当にみんなハッピーになりました」

アーノルドたちは施設の隣に住んでいて本当にラッキーでした。施設ではアーノルドが回復するまでの間、この2羽が一緒に過ごせるよう最善を尽くすと語っています。
YouTubeのコメント抜粋
- アーノルド……君の奥さんはとてもいい女性です。君は幸運な男だ!!!
- これは私が今まで見た中で最も甘いラブストーリーです💗💗💗
- 彼女は彼を癒すでしょう。彼女が食べれば、彼も食べるようになるはずです
- スタッフの人たち、彼を治療してくれてありがとう
- 泣きたくなりました。なんて美しい動物たちなんだろう
- 病めるときも、健やかなるときも、死が二人を分かつまで
- 私たちが今必要としている小さな愛の物語💕
- 私の元妻がこのガチョウの半分の誠実さを持っていたらと思うと……🤔
reference: Real-Life Romance: Goose “Breaks In” To Animal Clinic To Comfort Injured Mate. (inspiremore.com)、Cape Wildlife Center(Facebook)

本当に献身的で素晴らしいパートナーじゃな
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