事故はいつでもどこでも起こりうるもので、それは自然界においても同様です。
あるハクトウワシの親鳥は巣から飛び立つ際、誤ってヒナを蹴って巣から落としてしまいました。ヒナは絶対絶命のピンチに陥りましたが、偶然にもヒナを見守る人たちがいました。

事故が起こったのは、ロサンゼルスにほど近いサンタ・カタリナ島です。

幸運にもヒナは巣のすぐ下に無事着地できていました(赤い丸部分)。しかし、このままでは下まで落ちてしまう危険がある上、巣に戻った親鳥がヒナに気が付くとは限りません。

不安そうな様子のハクトウワシのヒナ(画面左の岩の隙間)。
この映像が残っていることからもお分かりのように、実はこの巣の様子は、Institute for Wildlife Studiesのライブストリーミングカメラによって撮影されていたのです。

映像を見た野生生物学者のピーター・シャープ博士と彼のチームは、ヒナを救出するためにカタリナ島の巣のある場所まで救出に向かいます。

そして、懸垂下降でヒナの落ちた場所へたどり着くと、慎重にヒナを袋に入れました。
ピーター教授は、「私はただヒナの足と翼をチェックして、明らかな骨折がないことを確かめただけです。内傷については何とも言えませんが、彼らはかなり回復力があります」と述べています。

このようなことが二度と起こらないよう、ヒナを返す前に巣の補強も行いました。

そして、無事ヒナを巣に戻すことができました。
「カタリナ島には8組のワシしかいないため、1羽のヒナを失うことはかなり大きなインパクトがあります」とシャープ博士。
貴重なハクトウワシのヒナが救出され、一安心ですね。あとはこのヒナが巣に戻った親鳥を許してあげることを願うばかりです。
YouTubeのコメント抜粋
- シャープ教授、そしてチームの皆さん、本当にありがとうございました。言葉では言い表せないほど感動しています💗
- 巣に戻った後のヒナの可愛いお顔がオモシロイ!
- とても綺麗で心温まる動画ですね。ヒナが無傷で巣に戻れたことに感謝します💗
- スーパーヒーローは本当にいるんですね!
- この動画はまさに”崖っぷち”です
- 素晴らしい救出劇でした。ワシの親も帰ってきたかな🦅
- これからは、離陸時の足に気をつけてね
- チームの皆さん、お疲れ様でした

最初に崖の下まで落ちなかった上にそれを見ていた人がいたなんて、このヒナは本当に幸運じゃったな
コメント