スペイン南部の山の上空を飛ぶパラグライダー。パイロットが伸ばした自動り棒の上に、訓練されたコンドルが見事な着地を決めました。
これは「パラホーキング」と呼ばれる新しいアクティビティなんだそうです。
このアクティビティを開発したのはイギリス人のスコット・メイソンさんで、鳥と一緒に飛ぶことで、自らも鳥になったような空中体験ができます。
彼は10歳の頃から鳥を訓練してきたそうで、この新しいアクティビティについて、「私の目的は、彼ら(コンドル)のことをより前向きに捉えられるよう(人々の)意識を高めるとともに、彼らが生態系で果たす重要な役割について人々を教育することです」と話しています。
では、実際の映像を見てみましょう。
Vulture Joins Paragliders as They Soar Above Spanish Mountains – YouTube

パラグライダーの後ろに座ったメイソンさんの自撮り棒の上にコンドルが近づいてきました。
恐らく咥えている黄色い笛で鳥に合図を出しているのでしょう。

ゆっくりと近づくコンドルは、しっかりと棒を掴んで着地しました。そして、棒に付けられたご褒美のエサを食べ始めます。
この黒っぽい羽に灰色の顔のコンドルは、アメリカ大陸に生息するクロコンドルと思われます。翼を広げると1.5メートルにもなる大きな鳥です。

本来ヨーロッパにはいない鳥なので、彼がこうしたアクティビティのためにヨーロッパで育てているのでしょう。

今度は一度離陸して、タッチ&ゴーで棒の上に戻ってきます。さすがに空中での姿勢制御が素晴らしいですね。

エサを食べ終わるとしばらく並走して飛んでくれました。これはとても貴重な体験になるでしょう。
クロコンドルを含むハゲタカやハゲワシのようなスカルベンジャー(腐肉食。動物の死骸を主たる食べ物とする動物)はどうしてもマイナスイメージが先行しがちなので、彼の言うようにこうした活動は人々の意識を変えることに繋がるかもしれません。
YouTubeのコメント抜粋
- ああ、これはとてもかわいいですね。私はハゲワシが大好きなのですが、一緒にパラホークしている人たちの表情がまたいいんです
- 鳥はいつも可愛くて、好奇心旺盛ですね!鳥は最高😝
- タッチアンドゴーを練習中!グッジョブ!
- クールで、キュートですね

ワシも一度パラホーキングを体験してみたいぞぃ
自分で飛ぶのは疲れるからのぉ
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