南極の海で、ヒトデとヒモムシがアザラシの死骸に群がる様子がタイムラプス動画として撮影されました。彼らは海の掃除屋としての仕事を果たし、アザラシの命を次の世代へと繋いでいくのです。

南極大陸にあるマクマード海峡の生命は豊かです。
この海域の生物は成長が非常に遅いですが、その分、年を重ねて体格が大きくなり、数も多いのです。

体長3mの肉食動物のヒモムシやアカヒトデ、ウニなどが海底にびっしりと並んでいます。

このモンスターワーム(ヒモムシ)はほとんど何でも食べてしまいます。そして、常に海底をうろうろと移動しながら餌を探しているのです。

これだけ多くの動物が集まっているのは、アザラシの仔の死骸のおかげです。
彼らにとって十年に一度の大物ですが、アザラシの死体はそう簡単には食べられません。

ヒモムシはモリのような鼻を持っており、死体の皮膚に穴を開けることができます。

ヒトデはもっと大変です。ヒトデは胃をアザラシの皮膚に押し付け、消化液を分泌してアザラシの組織を溶かしながら食べているのです。
しかし、これには時間がかかります。

アザラシが骨だけになってしまうまで、彼らは夏の間ずっとこの場所で餌を食べ続けるのです。
地球温暖化のヒトデへの影響
ご覧いただいたとおり、ヒトデは腐肉食生物として海の生態系で重要な役割を果たしています。しかし、このヒトデも多くの生物同様、気候変動による脅威にさらされている可能性があります。
アメリカの国立海洋保護区財団によると、2013年にアラスカで初めて確認された“sea star wasting syndrome”(ヒトデ崩壊症候群)という新しい病気は海水温の上昇と関連があるのではと言われています。
この病気は、腕の異常なねじれ、白い病変、腕と体の脱力、腕の喪失、体の崩壊などを引き起こします。この病気にかかったヒトデはほとんどが致命的であるとのことです。
YouTubeのコメント抜粋
- この撮影方法には驚きました。まるでセットのようです。
完璧な照明は水中とは思えないほどで、素晴らしい作品です - とても幻想的でした!子供のころに想像したおとぎ話の場所のようでしたね
- とても美しい。最も生々しく、手つかずの状態で生命を見ることができる
- すごい。ヒトデが動くのを見たのは初めてです
- 水中で死体がどうなるかなんて考えたこともなかった。とても興味深いです
- 息を呑むほど美しい
reference: Caught on Camera! A ‘Somber Moment’ of Starfishes Devouring a Lifeless Sea Lion | Nature World News

本当にどうやって撮影しているんじゃろうか
南極の海に鮮やかな色のヒトデたちがいるのが少し意外じゃったな
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