森の中で、若いアメリカグマに数分間にわたって追いかけられ続けた男性の映像が公開されました。
男性はクマに話しかけながら冷静に後退すると、最後は近づいてきたクマにスプレーを噴射し、見事に撃退することができました。

カナダのアルバート国立公園にある湖の近くでカーティス・マトウィシンさんが写真撮影をしていると、一匹の若いアメリカグマを見つけました。
マトウィシンさんは安全な距離からクマを撮影していましたが、クマは彼に気が付いたようでした。通常、アメリカグマは人間に気付くと逃げ出すことが多いのですが、このクマは若さゆえの好奇心か、彼との距離を詰めてきたのです。
マトウィシンさんは当時の事を次のように話してます。
「その時、私は大声で叫び、腕を振り回しましたがクマは全く動じませんでした。それで落ち着いて退却して、もし襲ってきたら(クマ撃退用)スプレーを使えるようにしておいたんです」
公開された動画はこのあたりから始まります。

マトウィシンさんは、「おい、クマ、どこかに行ってくれよ。わかったよ。俺が出ていくよ」と、落ち着いた声でクマに話しかけながら、ゆっくりと後ろ向きに歩いていきます。
それでも、クマは木に登ったり、立ち上がったりしながら彼との距離を保って追いかけてきます。

このまま数分間クマに追いかけられ続けましたが、マトウィシンさんは風が自分の背中からクマのほうへ吹いていることに気付きました。そして、クマが彼との距離を詰めようとした瞬間、スプレーを噴射したのです。

スプレーから噴射された白い霧が見事にクマの顔にかかると、クマは向きを変えて一目散に逃げていきました。
落ち着いた対応で無事窮地を脱したマトウィシンさんですが、趣味の写真撮影や消防士の仕事で何度もクマに遭遇したことがあったそうです。それでもクマに向かってスプレーを噴射したのは始めてだったといいます。
マトウィシンさんは動画の公開について次のように述べています。
「クマの生息地にいる間は、“食べ物やゴミをしっかりと持ち帰る”、“野生動物に餌をやらない”、“クマスプレーを購入し、使い方を学んで携帯する”など、責任あるハイカーやキャンパーになるよう啓蒙できればと思い、このビデオを公開しました」
彼の見事な対応は、以下の動画で見ることができます。
YouTubeのコメント抜粋
- みんな知っているように熊が木に登ったり、近くの木の上に立ったりするのは強さと支配を示すサインです…友好的な行動ではありません。スプレーを準備しましょう
- 私も以前、同じ状況に陥ったことがあります。そのときは現実感がなく、私はずっと落ち着いていられました。そして危機が去ると、一気にアドレナリンが出て、足が震えて立っていられなくなったんです
- 熊が近づいてきたら、できるだけ自分を大きく見せることが重要です。特に好奇心の強い若い熊の場合は
- クマと遭遇した場合の素晴らしいチュートリアルを見ました。ありがとうございます!
自分の身に降りかからないことを祈りますが、もし降りかかったらこの例に倣うことができればと思います - 無事でよかった🙏若いクマは目新しいものに興味が惹かれたのでしょう
reference: Man Uses Bear Spray to Ward Off ‘Curious’ Black Bear in Gut-Wrenching Video (newsweek.com)

冷静な対応じゃったな
ワシなら取り乱してしまいそうじゃ
コメント