2020年3月、コロナウイルスの影響で世界各地で観光客が激減しました。その影響は人間だけでなく、猿にも及んでいたのです。
タイで撮影された動画には、1000匹以上の猿が食べ物をめぐって大乱闘を起こす様子が収められています。
猿の大乱闘

道路上を無数の猿が移動しています。
人間や車の存在なんておかまいなしという感じです。

一匹の猿が食べ物を見つけると、周りの猿が一斉に集まり、奪い合いを始めました。

とんでもない大騒動です。

その後も、集まっては走り出すという行動を繰り返しています。

逃げているのか、食べ物を探しているのか。
猿は建物にもよじ登り、住民たちは困り顔です。
観光客減少の影響
この動画は、タイ・バンコクの北東に位置するロッブリーで撮影されました。大勢の猿が路上で乱闘し、ヨーグルトの容器をめぐって争っている様子が映し出されています。
もともとこの街は猿の生息地として有名な観光地ですが、街の住民によると、観光客の数が減ったため、食べ物を提供する人が急激に減っているとのことです。
動画を投稿したササラク・ラッタナーチャイさんは地元メディアに対し、「夏なのでいつもは観光客が多いのですが、今はコロナウイルス流行のせいで観光客が少なく、市場はとても静かです。プラーン・サームヨート(寺院)の猿に餌を与えに来る観光客はあまりいません」と語っています。
これまでも猿が通りを荒らし、住民や無防備な観光客から食べ物を盗むことは知られていました。それに、猿同士の喧嘩も珍しいことではありませんが、これほどの規模の喧嘩は住民も見たことがないといいます。
猿はいくつかの群れに分かれており、群れはそれぞれ500匹以上のメンバーで構成されています。その群れが抗争を繰り返しているのです。
YouTubeのコメント抜粋
- 人間が生まれる前から戦争はあったのです
- 今日、タイのニュースを見ました。現地の人が「ギャング同士の喧嘩だ!」と言っていました
- 人間も食料が尽きれば同じこと
- 正直、あまりの不条理さを笑うか、飢餓の苦境にある動物たちを憐れむか、その狭間で揺れています
- 観光地から観光客がいなくなるだけで、このような終末的な光景になるんですね
- 地元の人は結構冷静なんだな
reference: Mass monkey brawl highlights coronavirus effect on Thailand tourism | Thailand | The Guardian

奈良公園の鹿も観光客から餌がもらえずに大変だと聞くぞ
人間の街に住む動物も大変じゃのぉ
この記事は、2022年3月9日に投稿した内容を修正・再投稿したものです。
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