公開された映像は、プールのそばを歩いていたポメラニアンが、バランスを崩して水の中に落ちてしまうところから始まります。近くに飼い主はいません。この窮地にやってきたのは、この家に一緒に住んでいる犬でした。
彼女は友人を助けるため、34分間にわたって救助を続けます。
ずぶ濡れの犬
ある日、バイロン・タナライエンさんと妻のメリッサさんが南アフリカのボクスバーグにある自宅に戻ると、チャッキーという名の13歳のポメラニアンがずぶ濡れになっていることに気が付きました。
夫妻は何が起こったのかと不思議に思いましたが、きっと水飲み器の水をこぼして、家中を水浸しにしてしまったのだろうと考えます。しかし、家の中に痕跡は見つかりません。仕方なく、彼らは監視カメラの映像を見て、彼に何が起こったのかを確認したのです。
そして、映像を見た夫妻は一気に顔が青ざめます。
34分間の救出劇

裏庭のプールを映した映像には、近くを歩いていたチャッキーが足を踏み外して水の中に落ちる様子が映っていたのです。
彼は小型犬なのでプールの滑りやすい側面に掴まることができません。プールの縁に沿って泳ぎまわり、出口を探しています。

しばらくすると、この家のもう1匹の犬、ジェシーが現れました。ジェシーは7歳のスタッフォードシャー・ブル・テリアで、チャッキーが水面から頭を出そうともがいているのを見て、明らかに動揺した様子です。彼女はチャッキーを励ますかのように、プールの周りを追いかけ続けました。
その後、34分もの間、ジェシーはチャッキーを助けようと努力します。彼女は何度も彼を口で引き上げようとしますが、うまくくわえることができません。

何度も失敗をしましたが、最後はジェシーがチャッキーの首根っこをつかみ、プールから引き上げることに成功しました。そして、彼女はプールのへりに上がったチャッキーの背中に前足を乗せ、再び水に落ちないようにしています。

無事危機を脱した二匹は、プールサイドをあとにして楽しそうに走っていきます。どうやらチャッキーも元気のようです。
夫妻は、ジェシーがチャッキーの命を救ったヒーローであることに気づき、言いようのないほど感謝をしました。「見ていて胸が締め付けられる思いでした。もしジェシーがそこにいなかったらと思うと、今でもそのビデオを見るのがつらいんです」とバイロンさんは言います。
ジェシーとチャッキーは泳ぐ訓練を受けているそうですが、万が一のことを考え、プールにカバーを設置する予定だそうです。

YouTubeのコメント抜粋
- なんと賢く、決断力のある犬なんでしょう。彼女は友達が困っているのを知って、彼が安全になるまであきらめませんでした
- 犬はとても思いやりがありますね。私が望まない離婚をして毎晩泣きながら寝ていると、犬は私のそばを離れず、私の涙を拭ってくれました
- 本当にすごい!よくやった、ジェシー
- 目頭が熱くなりました!この犬を抱きしめたい
- 早送りしないといけないくらい見ているのが辛かったです。ペットとプールの安全について良い勉強になりました

ジェシーは賢く、忍耐力のある犬じゃったな
チャッキーが助かって本当に良かったぞぃ
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