「麻薬ディーラーが鷹匠に!?」華麗な転身を果たした黒人男性

動物の真面目な話

アメリカの貧困地域で育ったロドニー・ストッツさんは、麻薬ディーラーから黒人初の鷹匠へと転身を遂げました。

この大きな変化には何があったのでしょうか?彼は、自身の軌跡について語っています。

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衝撃的な出会い

ロドニー・ストッツさん

ロドニー・ストッツさんによると、ワシントンD.C.南東部で育った子供は、通常3つの道のいずれかに進むことになるのだと言います。それは、プロスポーツ選手、麻薬常習者、麻薬ディーラーのいずれかです。

ストッツさんは当初、3番目の道を歩んでいました。しかし、麻薬取引の最中にアカオノスリという鷹に出会ったことが彼の隠れた情熱に火をつけることになりました。

アカオノスリ

衝撃的な出会いについて、ストッツさんは次のように話しています。

「(麻薬取引中に)あの巨大な鷹が飛ぶのを見たんです…。彼らは『さあ、金、金。金を出せ』と言っていましたが、私は、『ちょっと待てよ。俺はあの鳥を見てるんだ』って言ってね。自分も相手も銃やドラッグを持っていたんですけど、私は鳥を見続けていました」

彼はその興奮を「誕生日のロウソクを吹き消すようなものだ」と例えました。

「本当に衝撃的だったのは、あの鳥が頂点に立つ捕食者でありながら、とても美しく、無害に見えたことです」

この興奮は、鷹匠として活動している今でも常日頃から感じていることだと言います。

ストッツさんは、ロドニーズ・ラプターズという団体を通じて、大人や子供たちに鷹やフクロウなどの猛禽類について教えています。

彼の著書『Bird Brother』には、麻薬ディーラーから北米で唯一の黒人鷹匠になったこと、そして鷹匠と動物たちとの繋がりについて詳細に書かれています。

自然との繋がり

彼と自然との繋がりは、子供の頃、ワシントンD.C.のアナコスティア・パークに行き、小道や小川、アナコスティア川の支流を探検したのが最初の記憶だといいます。

「ザリガニや小魚、ヘビなんかを捕まえに行ったものです。だから、私はいつも動物たちに囲まれていたんです」

その後、あの場所が彼が環境保護に目覚める道のりに一役買うことになります。まだドラッグに手を染めていた頃、ストッツさんは”Earth Conservation Corps”というボランティア団体の仕事に就き、アナコスティア川の汚染のひどい支流の清掃を手伝いました。

「そこでビーバーやアオサギ、魚やカエルなどの色々な生き物が戻ってくるのを目にしたんです。ある意味で、母親が子供を産むような感覚でした。新しい生命を目の当たりにして、それを取り戻すのは自分の責任だと思ったんです

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黒人の鷹匠

2002年、ストッツさんは麻薬売買の罪で逮捕され、2年の刑に処せられましたが、120日以降は執行猶予がつきました。

「その時間のおかげで、自分の人生において何が重要なのかをじっくりと考えることができました」

2003年に釈放された後、彼は麻薬ディーラーをやめ、環境保護に携わることを決意します。

彼が鷹匠になろうと決めたのは、2009年に”Earth Conservation Corps”の創設者であるボブ・ニクソンさんが”Wings Over America”という新しい非営利団体を立ち上げたときです。この団体は、重罪を犯した若者に猛禽類の世話をする機会を与えていました。

しかし、鷹匠になるのは簡単なことではありません。鷹匠の最初のレベルである見習いになるためには、州のテストで80パーセント以上の点数を取らなければならないのです。

そして、そのテストに合格した後も、先輩の鷹匠に師事し、経験を積まなければなりません。

また、鷹匠になるためには支援者を見つける必要がありますが、その中で肌の色による差別を感じることがあったと言います。

「ある人はこう言ったんです。『お前は黒人じゃないか。黒人は鳥を飛ばすことはしないんだ』ってね。私はただ笑い転げました。それが面白くて、頑張ろうという気になったんです」

やがて、メリーランド州のバードサンクチュアリのディレクターで、自身も鷹匠であるスザンヌ・シューメーカーさんがストッツさんの支援者になってくれることになりました。彼女はストッツさんの仕事ぶりをよく知っていて、彼の能力を十分に理解していました。

ストッツさんが国家試験に合格した時、真っ先に電話をかけたのが彼女でした。

「私は『スザンヌさん、合格です!』と叫んだんです。すると彼女は、『あなたが合格するのはもうわかっていたのよ』と言ったんです」

次世代へのバトン

現在、ストッツさんは5羽のモモアカノスリという鷹を育てています。名前は、アグネス、ナニー、グロリア、チャック、スクイールです。

彼は、自分が持っている知識や経験を、次世代の鷹匠に伝えたいと考えています。

「黒人だから、(低所得層の)団地出身だから、裕福ではないから、という理由で他の人と同じように何かを成すことができない、などということはないんだと若い人たちに理解してもらいたいと思っています。それに、私は彼らの顔を見るのが好きなんです」と彼は言います。

彼が若い人たちに対して、新たなキャリアを残していることは明らかです。彼はすでに、鷹匠になりたい若い女性が15歳になったら支援者になると約束しています。

「その子は毎年誕生日に電話をかけてきて、もうすぐ15歳になることを教えてくれるんです」

reference: From drug dealing to master falconer, one man’s life-changing journey | CBC Radio

人生において、何が転換点になるかはわからんもんじゃな

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