巨大なゾウガメが鳥のヒナを狩って食べる衝撃映像(動画)

動物の動画

一般的にゾウガメは草食であると考えられていましたが、この長寿のカメにはまた違った一面があるのかもしれません。

巨大なアルダブラゾウガメが、まだ飛べないアジサシのヒナをゆっくりと追い詰め、狩りをする様子が初めて記録されたのです。

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狩りをするリクガメ

アルダブラゾウガメ

ケンブリッジ大学の生物学者であるジャスティン・ガーラック氏は、この映像を見たとき、何か誤解があるに違いないと思いました。

ゾウガメを含むリクガメの仲間は狩りをしません。この穏やかでゆったりとした草食動物は、毎日のんびりと緑を食んで過ごしており、獲物を追いかけるようなことはしないはずです。彼は、同僚の報告は何かの間違いではないかと思いました。

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しかし、この映像は紛れもないものでした。

2020年の夏の夜、東アフリカに浮かぶセーシェル諸島のフレゲート島で、アルダブラゾウガメ(Aldabrachelys gigantea)のメスが、巣から落ちたアジサシの子どもを数分間にわたって追いかけていたのです。

ゾウガメは、海賊が板の上を歩かせるようにヒナを丸太の先まで追い詰めていきます。その後、何度かヒナに襲いかかり、最後は大きく開いた口がヒナの頭を押しつぶすように捕らえました。そして映像が止まった後、ゾウガメはヒナを丸呑みにしてしまったといいます。

この映像を撮影したのは、フレゲート島自然保護区の管理者であり、論文の共著者でもあるアンナ・ゾラ氏です。彼女らは、リクガメが狩りを行うことを確認した最初の例であると、Current Biology誌に報告しています。

予想外

「これはまったく予想外でした。(映像を見て)驚いたのと同時に、少しぞっとしました」とガーラック氏は述べています。

草食動物の多くはタンパク質を得るために死肉を食べることがあり、リクガメが踏みつぶした小鳥を食べたという話も時折聞かれますが、「意図的にやったのか、それともたまたま踏んだだけなのかは不明です」と彼は言います。

ほとんどの獲物はリクガメよりも速く動くことができるため、狩りを行っても徒労に終わってしまうでしょう。しかし、巣から落ちてしまったアジサシのヒナは簡単に捕獲できることがわかりました。

インドヒメクロアジサシ

今回犠牲になったインドヒメクロアジサシのヒナは、飛ぶにはまだ幼過ぎましたが、歩いて簡単に逃げられたはずです。しかし、木に巣を作る鳥にとって地上は大変危険な場所であり、丸太の上に乗ったヒナは丸太から降りたくなかったのだろう、とガーラック氏は説明します。

また、彼らはその意図的な動きから、あのアルダブラゾウガメが以前にも狩りをしたことがあるのではと推測しています。このような狩猟行動が定期的に起こるかどうか、今後も調査を続ける予定だといいます。

あの1本の映像は、リクガメに対する見方をがらりと変えるものでした。ガーラック氏は次のように述べています。

「(ゆっくりとした)リクガメは、あまり面白い行動をしているとは思われていません。しかし、この映像はリクガメにはもっとたくさんの魅力があることを示しています」

reference: A giant tortoise was caught stalking, killing and eating a baby bird | Science News

ゾウガメが狩りをするなんて思っても見なかったぞぃ

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