カンボジアの地雷撤去に貢献し、メダルを授与されたネズミが亡くなる

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カンボジアで地雷探知ネズミとして活躍したマガワというネズミが、8歳で亡くなりました。彼は100個以上の地雷を見つけるなど多大な功績を残しており、PDSAゴールドメダルが授与されています。

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伝説の地雷探知ネズミ・マガワ

ゴールドメダルをかけたマガワ

2022年1月、5年間にわたってカンボジアの地雷撤去に貢献してきたマガワという名前のネズミが8歳で亡くなりました。2020年には、彼が残した英雄的な功績により、ネズミとして初めてのPDSAゴールドメダルが授与されています。この賞は、人間社会に貢献する職務において、特に優れた実績を残した動物に与えられる賞です。

マガワが所属していたAPOPOという慈善団体は、1990年代初頭からタンザニアで地雷探知ネズミの訓練を行っています。世界には8000万個以上の地雷が埋められていると言われており、それらを撤去するのが彼らの任務です。

地雷探知ネズミとして訓練されるのは、しつけがしやすいと言われるサバンナアフリカオニネズミという種のネズミです。体重は1~1.5kgと普通のネズミよりもかなり大柄ですが、通常は地雷の上を歩いても爆発することはありません。訓練を受け、職務に就いた地雷探知ネズミたちは、「HeroRAT(ヒーローラット)」と呼ばれています。

マガワは、金属探知機を持った人間が捜索すると4日以上かかるテニスコートほどの面積を、約30分で捜索することができます。地雷には化学物質が使用されているため、地雷を発見したマガワはハンドラーに知らせることで安全に処理することができます。

カンボジアは20年以上続いた内戦によって世界でも有数の地雷被害国になっており、1979年から2006年までの間に約6万人が犠牲になりました。マガワはこの地で100個以上の地雷を発見し、141,000平方メートル(サッカー場2面分)以上の土地を安全にしてきました。

引退、そして死去

2021年6月、老齢になったマガワは素早く動けなくなってきたことを理由に地雷撤去の任務から引退をしていました。

APOPOによると、引退後のマガワはとても健康で、亡くなる一週間前にはいつものように熱心に遊んでいたといいます。しかし、急に動きが鈍くなり、最期は昼寝が増え、食べ物にもあまり興味を示さなくなったそうです。

APOPOは、「スタッフ全員がマガワの喪失を感じており、彼が行ってきた素晴らしい活動に感謝しています。マガワの貢献により、カンボジアの人々は安全に生活し、働き、遊ぶことができるようになりました」と声明を出しています。

ロイターがTwitterに公開したマガワの動画には、マガワが地雷を嗅いだり、果物を食べたり、遊びまわったりする様子が映し出されています。この動画をみた人々はマガワの貢献を称え、哀悼の意を表しました。ユーザーの一人は、”RIP to a legend “とコメントしています。

ツイート翻訳

英雄は安らかに眠る:カンボジアで100以上の地雷や爆発物を発見したサバンナアフリカオニネズミのマガワが8歳で死去しました。
2021年6月に引退したマガワは、タンザニアで生まれ、2016年にカンボジアに移住して地雷撤去を開始しました。

reference: Cambodia’s landmine-sniffing ‘hero rat’ dies, leaving a legacy of saving lives | Trending News,The Indian ExpressWho is Magawa, the hero rat? (indianexpress.com)

人間のために命を懸けて貢献した彼が、安らかな最期を迎えられたのは良かったのぉ

コメント

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