インドネシアのカニクイザルは石を使って自慰行為を行う

サル

カニクイザルは東南アジアに生息する猿の仲間です。海岸やマングローブに生息する個体がカニを食べることでこの名が付けられましたが、通常はほとんど食べません。

また、この猿は木の実や貝を食べる際、石を使って中身を取り出す様子が確認されていますが、この石には他の使い方もあるようです。新しい研究によると、なんと石を使って自慰行為をしているようなのです。

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石を使って自慰行為を行う猿

新しく発表された論文によると、インドネシアに生息するカニクイザル(学名:Macaca fascicularis)のある群れでは、自慰行為のために石で性器を繰り返し叩いたり、こすったりしていることが確認されました。

群れの全てのサルがこのような行為を行っていましたが、性別や年齢によるカテゴリー毎に多少の違いがあるようです。メスのサルは使う石にこだわりがあり、若いオスは最も多くこの行為を行っていました。

こうした行為は頻繁に行われており、研究者たちは観察に長い時間を必要としなかったそうです。この論文の著者であるカナダ・レスブリッジ大学のカミラ・センニ氏は、「この石を使った自慰行為は、かなり頻繁に見られます。もちろん、彼らは常にそれをやっているわけではありませんが、もし彼らが石で遊び始めたら、それをやる可能性が高いです」と述べています。

生存のためでない道具の使用

先述のとおり、カニクイザルでは食べ物を食べるために石を使用する個体や、普段から石を持ち歩いて遊ぶ個体が確認されています。センニ氏によると、このような石の操作は文化的なものであり、特定の群れにしか見られないとのことです。

論文の中で述べられている「自己主導的な道具による自慰行為」は、おそらくこのような石の使用に由来するものと考えられます。しかし、この自慰行為はインドネシアのバリ島にいる1つの群れでしか観察されていません。

「我々が動物の道具の使用について考えるとき、通常は生存に関連しているものであると考えます。例えば、チンパンジーがナッツを食べるために石を使って割るという行為などです。しかし、道具の使用は必ずしも生存のためである必要はないことを示唆する研究が増えてきています。これは明らかにその一例です」

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自慰行為に及ぶ動機

この研究は、2020年にセンニ氏らが発表した研究をベースにしています。この研究では、オスの猿における「自己主導的な道具による自慰行為」を報告していましたが、今回は、メスによる行為やその潜在的な動機にも注目しています。

若いオスが多くの時間を石による自慰行為に費やしたのに対し、成熟したオスは自慰行為の頻度が最小でした。これは、おそらく成熟したメスに接触することができるためだと考えられます。しかし、性別や年齢によるカテゴリー差よりも個体差のほうが大きいようです。

「同じカテゴリーの中でも、他の個体よりもずっと多くの自慰行為を行うサルがいるのです」とセンニ氏は言います。

また、この猿の群れはウブドという町にある猿の保護区周辺に住んでいます。彼らは自由に動き回ることができますが、人から餌をもらっているのです。そのため、研究者たちは餌付けによってサルたちが採餌のプレッシャーから解放され、石を使った遊びにより多くの時間を費やすようになった結果、自慰行為に石を使い始めるようになったのではないかと考えています。

この論文は、Ethology誌のオンライン版で発表されました。

reference: Monkeys in Indonesia use rocks as ‘sex toys’ | Live ScienceCrab-eating macaque – Wikipedia

人間もそうじゃが、生存するための行為に時間を費やす必要がなくなると、それ以外の分野で進歩が見られるようになっていくんじゃな

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