メスの鶏は、自発的にオスへ性転換することがある

生物学

イギリスのある夫婦は、ペットとして飼っていたメスの鶏ガーティーが徐々にオスのようになっていくのを見て驚きました。動物の中には性転換をする種が存在しますが、実は鳥類も性転換することがあるのです。

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メスだったはずのガーディ―に起こった出来事

飼い主のハワード夫妻が地元メディアに語ったところによると、ガーティーに起こった最初の兆候は、卵を産まなくなったことだったそうです。次に、庭を闊歩して大声で鳴くようになりました。通常、メスは大声では鳴きません。

それから数週が経つと、ガーティの体重は増え、あごの下に通常オスにしかない肉垂(にくすい)が生えてきました。また、羽の色が黒褐色になり、頭の上には緋色のとさかが生えるようになりました。

鶏の肉垂(写真はガーディではありません)

夫のジムさんは、「馬鹿馬鹿しいと思うでしょうが、すべて真実なんです。皆さん、おかしいと思うでしょうが、どうやらそういうこともあるようです」と語っています。

性転換の仕組み

2021年に確認されたメスからオスへ性転換したニワトリ
Photo: SWNS

フロリダ大学の食品農業科学研究所が2000年に発表したレポートによれば、「鶏の性転換は実際に起こるが、それほど頻繁ではない。また、現在までのところ、オスからメスへの自然な性転換は報告されていない」とあります。

この現象の仕組みを理解すれば、メスからオスへの一方向にしか起こりえないことがわかるはずです。

通常、メスのニワトリには機能する卵巣が左側に1つだけあります。鳥類が卵の中で成長する初期段階では2つの生殖腺が存在しており、成長過程でメスの遺伝子が働くと左の卵巣だけが発達し、右の生殖腺は休眠状態のままになります。オスの場合、2つの生殖腺は2つの精巣に成長します。

ペンシルバニア州立大学のマイク・ヒューレット氏によると、病気などによって左卵巣が機能しなくなった場合、休眠中の右生殖腺が成長し始めることがあるそうです。この右生殖腺は、卵巣、精巣、そして、卵精巣という両方の機能を持つ器官になることがあります。

もし、活性化した右生殖腺が精巣か卵精巣になれば、アンドロゲンという男性ホルモンを分泌し始めます。アンドロゲンはメスの鶏の外見を変化させ、オスのような行動をとらせるようになるのです。

しかしながら、性転換したメスの鶏は完全にオスになるわけではありません。この性転換は、外観や行動をオスのようにするだけで、遺伝子的にはメスのままなのです。つまり、卵を産まなくなる一方、メスと交尾をして子孫を残すということもできなくなります。

なお、ハワード夫妻のペットの鶏ですが、女性名のガーティーから男性名のバーティーへと改名したそうです。

reference: Sex-Change Chicken: Gertie the Hen Becomes Bertie the Cockerel | Live Science

こんなことが起こるんじゃな

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