3700種以上のヘビが世界中のさまざまな環境に生息しているのですから、驚くほど美しい色や模様をして種が存在しているのは当然と言えるかもしれません。
今回はその中でも最も美しいと思われるヘビを12種ご紹介します。
①ボエレンニシキヘビ(Simalia boeleni)

ボエレンニシキヘビは、ニューギニアの山中に生息する希少で無毒蛇です。
このヘビの体色は紫や青を帯びた黒で、白または淡い黄色の下面が体の側面まで広がっており、油膜のような虹色の光沢を持つ鱗が特徴です。
全長は最大3m程度まで成長します。
その美しさからマニアの間では人気がありますが、希少な種であるため大変高額な取引がされているそうです。
②アイラッシュバイパー(Eyelash Viper)

アイラッシュバイパーは、中央・南アメリカ原産の樹上性の毒マムシです。
成体の体長は55~82cm程度、鮮やかな色彩に加えて目の上の鱗がまつげに似ているのが特徴です。
カラーバリエーションも豊富で、鮮やかな黄色やピンク、緑、茶色などがあります。
黄色のアイラッシュマムシはバナナの木に紛れ込んでいることが多いようです。
③スリランカマムシ(Sri Lankan Pit Viper)

スリランカマムシはスリランカの固有種である毒蛇です。
緑と黒の色使いと大きな三角形の頭が特徴です。
熱帯雨林やプランテーション地域に生息しています。
④サンフランシスコガータースネーク(San Francisco Garter Snake)

サンフランシスコガータースネークは、カリフォルニア州の一部に生息する固有種のヘビです。
全長46~140cmまで成長します。
大変貴重なヘビで、地球上に1000〜2000匹しか残っていないと言われています。
唾液には弱毒性の毒が含まれていますが、牙はありません。
鮮やかなターコイズブルー、コーラル、ブラックのストライプ柄で、世界で最も美しいヘビの一種とも言われています。
⑤ブラジルニジボア(Brazilian Rainbow Boa)

ブラジルニジボアは、茶と黒の模様と虹色の光沢が特徴の美しいヘビです。
中央アメリカ、南アメリカに生息し、体長は最大で2メートルを超えます。
主に陸生のヘビで水辺や湿度の高い森林に生息し、小型哺乳類、鳥類とその卵、げっ歯類、カエル、トカゲなどを食べます。
野生での寿命は約10年ですが、飼育下では30年ほど生きることもあるそうです。
⑥オオアオムチヘビ(Asian Vine Snake)

オオアオムチヘビは東南アジアの湿った熱帯低地の森林や林、密な沼地、ジャングルなどに生息する毒蛇です。
毒は弱く、擬態が得意です。
ほとんど木の上で生活しており、葉っぱが揺れるのと同じように行ったり来たりしてカモフラージュ効果を高めます。
鱗に幾何学模様を持っており、ヘビが脅威にさらされると体を拡張して強調します。
⑦ウォマ(Woma Python)

ウォマはオーストラリア固有のニシキヘビ科のヘビです。
成体の体長は尾を含めて1.5m程度で、頭部は狭く、目は小さく、胴体は幅広で尾は細くなっています。
高温の砂地などを移動する際には、体を地面から浮かせて前方に伸ばしてから再び地面に押し出し、一度に地面に触れる範囲を小さくするように進みます。
⑧スケールレスコーンスネーク(Scale-less Corn Snake)

スケールレスコーンスネークには鱗がありません。
このヘビは遺伝子の突然変異によって生まれました。
毒を持たないため、農作物に被害を与えたり、病気を蔓延させたりするげっ歯類の駆除に利用されることもあります。
鱗のないその姿は世界で最も美しいヘビとも呼ばれ、おとなしい性格で比較的飼いやすいことからペットとしても人気が高いです。
⑨スカーレットスネーク(Scarlet Snake)

スカーレットスネークはアメリカ南東部に生息する無毒ヘビです。
成体での全長(尾を含む)は36~66cmと比較的小さめです。
背中の斑紋は体の側面まであって帯状や輪状に見えることがあるため、猛毒を持つコーラルスネークと間違われることも多いようです。
⑩ブルーコーラルスネーク(Blue Coral Snake)

ブルーコーラルスネークは東南アジアに生息する毒蛇です。
成体の体長は1.8メートル程で、頭、尾、腹が赤いのが特徴です。
背中は濃い青から黒で、通常は両脇腹に大きな青または白のストライプがあります。
コーラルスネークの毒は強力で、まれに人命を奪うこともあります。
他のヘビを主な食料減にしています。
⑪サウザンブラックレーサー(Southern black racer)

アメリカ南東部に生息する非毒蛇です。
動きが速いため”レーサー”という名前がついています。
一般的な大きさは51~142cm程度。
⑫リューシスティック・テキサスラットスネーク(Leucistic Texas Rat Snake)

テキサスラットスネークは、その名の通りテキサス原産、体長が1.2~1.5mほどのヘビです。
中には白変種(リューシスティック)の個体がおり、全身が真っ白で美しいためペットとして人気があります。
メガネフクロウ教授の付け足しメモ

最後に出てきたヘビは白変種じゃったが、白変種とアルビノは全く違うものなんじゃ
アルビノが遺伝情報の欠損によってメラニン生成能力が失われて白化しているのに対して、白変種は色素が少ないだけでメラニン生成能力は失われてないんじゃ
ホッキョクグマやホワイトタイガーなんかは白変種なんじゃな
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