ブラックライトでピンク色に光るパリピなげっ歯類が発見される

その他哺乳類

現在、生物学の世界では、文字通り哺乳類が輝く時代がやってきています。

生体蛍光は、生物にUVライト(ブラックライト)を照射した際、様々な色に光って見える現象のことで、両生類や魚類など様々な生物で見られます。近年では、ムササビやオポッサム、カモノハシなど、ごく一部の哺乳類にも生体蛍光する種が発見され始め、注目を集めています。

そんな中、アフリカに生息する体長40cmほどのトビウサギも、鮮やかなピンク色に生体蛍光することが発見されたのです。

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一般的な蛍光の仕組み

これは波長の違う光が何色に見えるかを表しています。左に行くほど波長が短く、右に行くほど波長が長くなります

まずは一般的な蛍光、つまりUVライトを当てると様々な色に光って見える現象について説明します。

光は音や電波のような波の性質を持っており、その波の長さ(波長)によって異なる色に見えます。波長が長いと赤く、短いと紫色に見えますが、人間が見ることができる光の波長の範囲(380~780nm(ナノメートル))は限られています。780nmよりも波長が長い光は赤外線と呼ばれ、380nmよりも短い光が紫外線(紫よりも外側、波長が短い)と呼ばれています。

UVライトは紫外線(Ultraviolet)を照射していますが、これは人間の目には見えない光です。しかし、蛍光する特性のある物質は、紫外線を当てるとそのエネルギーを吸収して、より波長の長い光を発します。すると、人間の目にも見える光となり、様々な色に光って見えるようになるのです。

トビウサギ

つまり、生体蛍光する生物は、毛皮や皮膚が紫外線を吸収し、長波長の光として再放出することで色を変化させているのです。

これまでに発見された生体蛍光する哺乳類は、主に夕方から夜にかけて活動する動物たちでしたが、今回発見されたトビウサギ(学名:Pedetidae)も夜行性です。サハラ砂漠以南のアフリカ大陸に生息しており、前足は短く、後ろ足は力強く、まるでカンガルーのようにジャンプすることができます。

トビネズミ

ウサギという名前が付けられていますが、分類上はげっ歯類であり、一般的なウサギよりはリスやネズミに近い動物です。トビウサギ科には二種のみが現存しますが、そのどちらも生体蛍光の特性を持っています。

アメリカ・ノースランド大学の自然資源学部准教授であるエリック・R・オルソン氏は、シカゴにあるフィールド博物館で同館が所蔵するムササビや他の滑空する哺乳類に生体蛍光の痕跡がないかを探していた時、偶然このトビウサギの特性を発見しました。

オルソン氏は、「(UVライトを当てて生物標本の置かれた部屋を探していたとき)引き出しの中にピンクがかったオレンジ色の生物蛍光を発見し、興奮しました」と語っています。

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ポルフィリン

オルソン氏らの研究グループは、博物館が所蔵する14の生物標本と飼育されている6匹のトビウサギを調査しました。その結果、やはり紫外線を当てるとトビウサギの背中の茶色の毛が鮮やかなピンク色に光ることが確認されました。

また、トビウサギの蛍光は、毛皮に含まれるポルフィリンと呼ばれる有機化合物によって作り出されていることも判明しました。この化合物が黄色、オレンジ、赤の領域の波長の光を発し、全体としては明るいピンクに見えるのです。

そして、他の生体蛍光する哺乳類とは異なり、トビウサギの蛍光パターンは個体間の差異が大きく、中には斑点状に光る個体もありました。その中でも最も蛍光の強い部分は、主に後ろ足の周辺だったそうです。

研究者たちは、トビウサギが毛づくろいによってポルフィリンを毛皮に塗っているのではないかと考えていましたが、ポルフィリンは尿や糞から排泄されるため、どうやらこの仮説は成り立たないようです。

また、ポルフィリンは可視光線(人間が見える波長の光)によって分解されていくため、個体によって蛍光パターンが異なるのは、可視光線に当たったことによって起きている可能性があります。さらに、この蛍光パターンは一種のカモフラージュとして機能し、視覚的なノイズを作り出すことで、紫外線が見える捕食者から身を守っているのかもしれません。

しかし、現状ではこの生物蛍光が、”なぜ”、”どのように”、実現されているのかは結論が出ておらず、さらなる研究が必要なようです。

先述のとおり、生体蛍光を示す既知の哺乳類のほとんどが、日があまり当たらない時間帯に活動する動物です。これは、生体蛍光が夕暮れ時や夜間に活動する種の間でより広く見られる特徴である可能性を示唆しています。

オルソン氏は、「しかし、このグループ(夕方、夜間に活動する動物)でより一般的に見られるかどうかを判断するには、さらに広範囲の種における調査が必要です」と述べています。

トビウサギの生体蛍光に関する調査結果は、学術誌「Scientific Reports」に投稿されています。


reference: Weird rodent glows under UV light with disco swirls of pink and orange | Live SciencePedetidae – Wikipedia

紫外線が見える生物はたくさんおるから、何か意味があるんじゃろうな

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