太平洋で深海調査を行っていた研究者たちが、非常に珍しいウミエラを発見しました。深海3,000mの海底から2mもある細長い柄が伸び、その先には植物の根のような触手がゆらゆらと浮かんでいます。
このウミエラの様子は遠隔操作車(ROV)で撮影され、発見時の研究者の驚嘆の声を交えた動画が公開されています。
太平洋の深海で発見された巨大なウミエラ

この深海調査は、世界中の海を調査している非営利団体『オーシャン・エクスプロレーション・トラスト』のEVノーチラス号によって行われました。
調査が行われたのは、ハワイ南西にあるジョンストン環礁の北側です。
2022年7月7日、研究者たちがこれまで未調査だった水深3,000mの地点を遠隔操作車(ROV)で捜索を行っていると、海底から伸びる奇妙な生物を発見しました。それは長さが2mもあるウミエラだったのです。
ウミエラとは?
ウミエラは、サンゴやイソギンチャクに近い刺胞動物です。
一部のサンゴと同じように群体を成しており、一つの生物のように見えるこの生物はポリプと呼ばれる形態の個体が集まってできています。

What is a Sea Pen? | Oceans | BBC Earth – YouTube
砂地に細長い柄部を突き刺して生活していますが、昼間は砂の中に潜り、夜になると姿を現わして海中を漂うプランクトンを捕食しています。


形状や体色は多彩で、夜間発行するものも多く存在します。また、多くのウミエラの種は比較的浅い海に生息しており、体長も数十cm程度です。
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発見されたのは新種のウミエラ?

今回水深3,000mで発見されたウミエラは、柄部が2m近くあり、そこから伸びる茎部は40cmもあります。
発見した研究者たちは、このウミエラがソルンベルラ・モノケファルス(学名:Solumbellula monocephalus)という種であると考えました。しかし、これまでこの種が確認されているのは大西洋とインド洋だけであり、これは新種の可能性もあります。
ボストン大学の深海生物学者で、探索の主席研究員を務めているスティーブ・アスカビッチ氏は、今回の発見は “魅力的”であったと語っています。
「時折、私たちは予想もしなかったものに出くわすことがあります。それは多くの場合、素晴らしい結果をもたらします。航海調査の終わりに近づいたとき、海底で2つのウミエラを発見しました。映像に収めたものは巨大で、おそらく私たちの遠隔操作車のヘラクレスと同じかそれ以上の大きさがありました。私は映像を見て、これが何であるかはっきりとわかりました」

しかし、念のため陸上の生物学者に意見を求めたところ、それはサンゴの近縁種であるウミエラであるとの確信を得ることができたのです。
またその大きさから、かなり長生きしている個体ではないかと推測されましたが、具体的な年齢はわかっていません。通常、ウミエラは5、6歳で大人になり、10年以上生きることができます。
アスカビッチ氏は、これがS.モノケファルスであるか、新種のウミエラであるかはさらに研究を進める必要があるとしています。

一度で良いから深海の世界を自分の目で見てみたいものじゃな
コメント
こんにちは。
海にはまだまだ知らない生物がいますね。
海底に潜る様子も貴重な映像ですね。
ここへ来るたび新しい発見があるので、雑学が増えて、楽しみにしています。
今回も面白い情報をありがとうございました。
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