カリフォルニアの10代の若者が新種のサソリ二種を確認

その他の生物

アメリカ・カリフォルニア州に住むハーパー・フォーブス(19歳)とプラクリット・ジェイン(18歳)の若者二人が、新種のサソリ二種を確認しました。

彼らは幼い頃からサソリに興味を持ち、カルフォルニア州内に生息する全てのサソリを記録しようとしています。

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ネット上の画像から新種のサソリを特定する

左からハーパー・フォーブス氏、ローレン・エスポジート氏、プラクリット・ジェイン氏
Photo: Gayle Laird/California Academy of Sciences

iNaturalist」で写真を見ていたフォーブス氏とジェイン氏の二人は、ある画像に目を奪われました。半透明で茶色がかったサソリは、彼らが知っているどの種にも似ていなかったのです。

iNaturalistは市民参加型の生物研究サイトであり、皆がアップロードした生物記録画像を他のユーザーが特定していくという活動をしています。一種のSNSサービスで、2008年に始まったこのサービスの登録者は現在では500万人を超えるほどになっています。

ジェイン氏は、「私たちはすぐにこれは新種だと思いました」と述べています。

そのサソリは6年間、誰にも特定されることはありませんでしたが、彼らが綿密な現地調査を行った結果、そのサソリがたしかに新種であることを確認したのです。

ソーダ湖の大部分は干上がっており、塩田となっています

新種のサソリが生息しているのは、サンルイスオビスポ郡にあるソーダ湖近くの塩分を含んだ粘土質の土壌です。彼らは発見された場所にちなみ、この種をパーロクトナス・ソーダ(学名:Paruroctonus soda)と名付けました。

彼らは、サソリ研究の恩師であるカリフォルニア科学アカデミーのローレン・エスポジート氏と共同で、このサソリを含む二種の新種について記載した論文を学術誌『ZooKeys』に発表しました。

サソリとの出会い

彼らが特定した新種のサソリ、パーロクトナス・ソーダ
Photo: Prakrit Jain / California Academy of Sciences
補足

サソリの仲間は卵胎生と胎生の種に分けられますが、どちらも卵ではなく幼生(子供)を産みます。そして、このサソリのように母親は背中に幼生を乗せて育てるのです。

エスポジート氏によると、地元の科学イベントでジェイン氏に初めて会ったのは、彼が11歳くらいのときだったそうです。そのとき、彼はすでにカリフォルニアの自然について豊富な知識を持っていました。

「彼は文字通り何にでも熱中していましたね」とエスポジート氏は言います。

ジェイン氏が自然に魅せられたのは、幼少期に家族でハイキングに出かけたことがきっかけだといいます。彼の両親は、彼の自然に対する好奇心を奨励し、野生動物に安全に接する方法を教えてくれたそうです。

「私が初めてサソリを見たのは8歳か10歳の頃で、とてもかっこいいと思いました。カリフォルニアのサソリについては他の人よりは知っているつもりですがまだまだです。ほぼ毎週、これまで知らなかった新しいことを学んでいます」

実際、カリフォルニアは世界で最も多様なサソリが生息する地域の1つだとエスポジート氏は説明します。

「カリフォルニアには、アメリカの他の地域を合わせたよりも多くのサソリが生息しているんです。しかし、それらを同定(生物種を特定すること)するための資料がないのです」

そこで彼らは自分たちでその資料を作ろうと考えました。エスポジート氏によると、彼らは家族とともに州内を回り、出会ったサソリを写真に撮って詳しく説明したと言います。

また、P.ソーダ特定の際にはより多くの標本を探すため、ソーダ湖に何度も足を運びました。

紫外線に対して蛍光するサソリ

サソリは紫外線に対して蛍光するという特性を持つため、サソリを探すには月のない夜にUVライトを持って砂漠をトレッキングすることになります。

その時の体験についてジェイン氏は、「夜の砂漠は広大で、何もなく、ゴージャスです。本当に特別な体験でした」と語っています。

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もう一つの新種のサソリ

パーロクトナス・コンクルサス

P.ソーダ特定の数ヵ月後、彼らはカーン郡のモハーヴェ砂漠に行き、そこでもう1つの新種のサソリを発見しました。この種はパーロクトナス・コンクルサス(学名:Paruroctonus conclusus)と名付けられました。

“Conclusus”はラテン語で「閉じ込められた、限定された」という意味があります。ジェイン氏によると、このサソリはモハーヴェ砂漠内のコーエン湖周辺の小さな生息地にしか存在せず、「都市開発、エネルギープロジェクト、採掘など、その生息地に何らかの外部からの脅威があると特に絶滅しやすくなる」のだそうです。

エスポジート氏は、「氷河が完全に溶けて後退し、淡水が供給されなくなった湖は、時間の経過とともに乾燥して塩分を多く含むようになったのです。そして、その周りに生息していた動植物は、その高い塩分濃度に適応するか、絶滅するかのどちらかでした」と説明します。

「私はこのサソリはおそらく、二つの湖の周辺で繁栄した生態系の一部であったと考えています。そして、この環境で同じように高塩分濃度に適応して生き残った植物によって命をつないでいるのだと思います」

発見した新種のサソリの保護

ジェイン氏(右)は現在カリフォルニア大学バークレー校の1年生で、フォーブス氏(中)はアリゾナ大学に在籍しています
Photo: Gayle Laird/California Academy of Sciences

P.ソーダはカリゾ国定公園内に生息しており、保護種に指定されています。しかし、P.コンクルサスはそうではありません。

フォーブス氏とジェイン氏は現在、国際自然保護連合と協力してP.コンクルサスをさらに研究し、この種が絶滅危惧種に分類されるべきかどうかを判断しているところです。

「サソリの保護は、絶滅の危機に瀕したサソリだけでなく、サソリが生息する生態系にとっても非常に重要です」とジェイン氏は言います。

「サソリは世間で言われているほど怖くはありません。そして、砂漠の生態系にとって、多くの人が思っているよりもずっと価値のあるものなのです」


reference: California teens ID 2 new scorpion species — and they’re just getting started | CBC RadioThese California Teens Discovered Two New Scorpion Species | Smart News| Smithsonian Magazine

子供の頃から興味を持ったものをそのままずっと続けているとは…

少し羨ましいとも思えるのぉ

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