アフリカの小さな島で新種のフクロウが発見される

生物学

アフリカ大陸の西側、南大西洋上に浮かぶ小さな島国のサントメ・プリンシペ民主共和国で、新種のフクロウが発見されました。

このフクロウは2016年に研究者によって存在が確認されましたが、地元の人々の証言によれば、約100年前の1928年には発見されていた可能性があります。

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新種のフクロウ

プリンシペコノハズク
Photo: Martim Melo

国際的な研究チームが2022年10月30日に『ZooKeys』に発表した論文では、発見したフクロウの形態や体色、模様、発声、遺伝学などの複数の証拠に基づいて新種であることを報告しています。

このフクロウはプリンシペ島という小さな島の固有種で、プリンシペコノハズク(学名:Otus bikegila)と名付けられました。

この新種のフクロウが属するコノハズク属(学名:Otus)は、旧世界にのみに生息する比較的小型のフクロウのグループで、59種を含んだフクロウ最大の属になっています。

日本にもコノハズク(学名:Otus sunia)と呼ばれる体長20cmほどの小さなフクロウが生息しています。

プリンシペコノハズクの学名に付けられたbikegila(ビケジラ)という名前は、この種の発見に貢献したプリンシペ島自然公園の管理人を務めるセシリアーノ・ド・ボン・ジーザス氏に敬意を示し、彼の愛称から付けられました。

絶滅の危機の可能性

プリンシペ島の森の中でこのフクロウを見つける最も簡単な方法は、そのユニークな鳴き声に耳を澄ませることです。実際、この鳴き声が発見の大きな手がかりになりました。

論文の著者であるポルト大学のマルティム・メロ氏によれば、プリンシペコノハズクの鳴き声は短い「tuu」(トゥー)という音を1秒間に1音ずつ高速で繰り返すもので、昆虫の鳴き声に似ているそうです。夜明け頃、二羽で鳴くことが多いとのこと。

プリンシペコノハズクを持つマルティム・メロ氏(左)とビケジラ氏(右)
Photo: Bárbara Freitas

また、メロ氏らの研究グループはプリンシペコノハズクの分布と個体数を調べるため、プリンシペ島全体を広範囲に渡って調査しました。その結果、このフクロウは島の南部に残る原生林にのみ生息していることが判明しました。

その面積はおよそ15 km2で、山手線内側の面積(約63km2)の1/4ほどしかありません。これは、彼らが標高の低い場所を好むためです。生息密度は比較的高く、1000〜1500羽程度が生息していると推定されています。

羽角を挙げて警戒している状態
Photo: Martim Melo

新種と同定(生物種を特定すること)されたばかりのフクロウですが、すでに絶滅の危機に瀕していると考えられています。極めて狭いエリアに生息しており、そのエリアの一部には小さな水力発電用ダムが建設される予定です。

そのため、論文ではこの種をIUCNレッドリストの最高レベルである「絶滅危惧」に分類することを提案していますが、リストへの掲載には国際自然保護連合による評価を受ける必要があります。

この種の個体数をより正確に推定し、その動向を追うためには継続したモニタリングが不可欠であるため、自動記録装置とAIの導入による調査方法が考案され、テストに成功しています。

すでに絶滅の恐れが高いと評価された新種の発見は、現在の生物多様性の苦境をよく表しています。その中でもポジティブなことは、プリンシペコノハズクの生息地域は、全域がプリンシペ・オボ自然公園内に含まれていることで、その保護が確実になることが期待されます」とメロ氏は述べています。

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絶滅の時代だからこそ、新種を記録すべき

プリンシペコノハズクのイラスト
Photo: Marco Correia

プリンシペ鳥全体(面積≒139km2)でも山手線の2倍ほどの面積しかありませんが、島には今回のプリンシペコノハズクを含め、現在までに8種の固有種が確認されています。

固有種の多くは鳥類であり、島の環境が鳥類に対して特別な何かを提供している可能性があります。遺伝子解析の結果によれば、意外なことにコノハズク属がギニア湾で初めて繁殖地を作ったのは同島である可能性が高いことが判明しています。

このような小さな島で、長い間、フクロウが発見されないままであったことは奇妙に思えるかもしれませんが、これは決して稀有な事例というわけではありません。例えば、コモロ諸島のアンジュアン島では、1886年を最後に確認されていなかったアンジュアンコノハズク(学名:Otus capnodes)が1992年に確認され、インドネシアのフローレス島でも、フロレスコノハズク(学名:Otus alfredi)が約100年の時を経て再発見されました」とメロ氏は説明します。

「新種の鳥類の発見はいつでも喜ばしいことであり、生物多様性というテーマを一般の人々に働きかける機会でもあります。現在の人為的な絶滅の時代にあって、もうすぐいなくなるかもしれない生物を記録するため、世界的に大規模な取り組みが行われるべきです」


reference: Highly Threatened New Species of Owl Discovered in the Rainforests of Príncipe Island, Central Africa (scitechdaily.com)

やはり現代まで見つからなかったフクロウは絶滅に近いほど生息数が少ないんじゃな

ある研究によれば、地球に生息する未知の生物種の多くは人間が発見する前に絶滅してしまっているそうじゃ

コメント

  1. こんにちは。

    にらまれると逃げたくなるようなフクロウの目つきが気になります。
    深海もそうですが、鳥類もまだまだ知らない生物がいることに驚いています。これからも新種の生物の発見に驚いて、ネタを仕込んで行けたらと思います。

    いつも面白い情報をありがとうございます。

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