リュウグウノツカイという魚をご存知でしょうか?
深海に住む魚で、生きた状態で発見されることは滅多になく、目撃情報があるとニュースになります。
その大きさと見た目から、世界中の民間伝承のモデルになっていると言われています。

リュウグウノツカイは通常全長が3 mほどですが、標本の残るもので最大で11 m、さらに大きいもので17mという報告もあります。
現存知られている中で、世界で最も長い骨のある魚です。
恐ろしい見た目ですが、口は小さく、歯もないため、人間にとって危険な存在ではありません。
並んだエラの開口部で海中を漂う小さなプランクトンを捕らえて食べています。
この魚は世界中に分布していますが、水深1000mの深海に潜んでいるためほとんど人目に触れることはありません。
しかし、時々死んだものが打ち上げられることがあります。

2013年10月、カリフォルニア州のビーチに1週間足らずで2匹のリュウグウノツカイが打ち上げられ、大きな話題となりました。
その大きさは4.3メートルと5.5メートル。
生物学者によると、この魚は泳ぎが下手で荒れた海を進むだけの筋肉がないため、強い潮流に流されたのではないかと考えらえる、とコメントしています。

稀ですが生きたリュウグウノツカイが撮影されることもあります。
メキシコでカヤックツアーにきていた旅行客が偶然二匹のリュウグウノツカイが泳ぐ姿を撮影しました。

滅多に姿を見せないリュウグウノツカイは、世界中の海洋文化で何世紀にもわたって語られるシーサーペント(大海蛇)の神話の源である可能性が高いと言われています。
シーサーペント(sea serpent)とは、海洋で目撃、あるいは体験される、細長く巨大な体を持つ未確認生物(UMA)の総称である。特定の生物を指すものではない。大海蛇(おおうみへび、だいかいじゃ)とも呼ばれる。正体が特定されたものはほとんどないが、目撃例は中世以降多数存在する。中世から近代にかけて作成された世界地図の海洋を示す部分にはシーサーペントの絵が記されていることが多い。
シーサーペント – Wikipedia
日本でもその名のとおり、全国の人魚伝説の元になっていると考えられています。
『古今著聞集』や『甲子夜話』『六物新誌』などの文献に登場する人魚は、共通して白い肌と赤い髪を備えると描写されているが、これは銀白色の体と赤く長い鰭を持つ本種の特徴と一致する。また『長崎見聞録』にある人魚図は本種によく似ている。日本海沿岸に人魚伝説が多いことも、本種の目撃例が太平洋側よりも日本海側で多いことと整合する。
リュウグウノツカイ – Wikipedia
他にも国内でリュウグウノツカイが打ち上げられたというニュースがあるたび、「地震の前兆」であるという噂が現在でもまことしやかに囁かれています。

こんな魚が泳いでいるのを見たら恐ろしいものだと考える気持ちもわかるのぉ
コメント
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