現存する最大の陸上動物であるゾウは、動物園などで見ると温和な性格に見えます。
しかし、時に人間に対して攻撃を仕掛けてくる場合があります。
スリランカの国立公園で、野生のゾウが観光客の車2台を襲った瞬間の衝撃的な映像です。

車がゾウに追いかけれれ、乗客は「ゴー、ゴー、ゴー!」と叫んでいます。

その数分後には、象がフランス人観光客の車に怒りを向けている様子が映し出され、車の脇にはゾウの牙で突いた穴がいくつも見えます。

最終的にはゾウは興味を失い立ち去っていきました。
幸い観光客は無事だったということです。
この映像はスリランカのヤラ国立公園で撮影されました。
レンジャーによると、ゾウの名前はナンディミスラといい、人間に対して非常に攻撃的であり、過去にも車に近づいてきたことがあったそうです。

ゾウが追いかけてくる姿はすごい迫力じゃ
とんでもない恐怖じゃったろう
ゾウが人間の乗った車を襲った例は他にもあります。
南アフリカのクルーガー国立公園で、象がサファリカーに向かって突進し、乗員が逃げ惑う瞬間を捉えた恐ろしい映像です。
ガイドのトレーニングのために車を運転してたところ、草むらから雄のゾウが現れ、車に向かって直進してきました。
襲われた車の後ろのサファリカーに乗っていたガイドが「逃げろ、逃げろ、逃げろ」と叫び、訓練中のガイドたちは攻撃的なゾウから逃げていきます。
車はダメージを受けましたが、幸いにも乗っていた人たちに怪我はありませんでした。
トレーニングを主催していた会社によると、車は繁殖中の象の群れに遭遇しており、この雄ゾウは、オスのゾウの繁殖期に起こる性的攻撃の状態であるムストに陥っていたそうです。
ムスト状態のゾウは、人間や他のゾウに対して非常に攻撃的で暴力的になることが知られています。
メガネフクロウ教授の付け足しメモ

古代、ゾウは人間の戦争の道具としても使われていたんじゃ
戦象についての最も古い記述の一つは、インドの叙事詩『マハーバーラタ』(紀元前4世紀に書かれたが、紀元前11世紀から8世紀にかけての出来事を描いていると言われている)にある。
紀元前326年のインド遠征で、アレキサンダー大王は初めて象と対峙し、大きな犠牲を出した。マケドニア軍の兵士がインド征服を続けようとしなかった理由の中に、インドにさらに大きな象の軍隊があるという噂があった。
ギリシャのピュロスは紀元前280年にローマへの侵攻を試みたが、その際に象を使った。ピュロスはローマの馬を怖がらせたが、決定的な効果はなく、結局戦いに敗れた。
カルタゴニアの将軍ハンニバルは、ローマとの戦いで象をアルプス山脈に連れて行き、紀元前217年に全員生きたままポー渓谷に到達したが、後に病気で死んでしまった。全体的に見て象が最初に成功したのは、奇襲の要素と、その大きなサイズがもたらす恐怖心によるものであった。時が経つにつれ、戦略家は対策を練り、戦象は高価な負債となり、ローマ人やパルティア人はほとんど使用しなくなった。
Elephant – Wikipedia
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