アラスカ州アンカレッジの静かな住宅街で、二頭のヘラジカの喧嘩がビデオに収められました。
彼らにとっては場所なんてお構いなしのようです。

ガレージの前で角を突き合わせ、二頭のヘラジカが押し合いをしています。
シカ類の中で最も大型のヘラジカは、大人の個体で肩の高さが最大2m以上にもなります。
とても人間が仲裁できるような相手ではありません。

しばらくやりあった末、ついに一頭が相手を倒しました。

しかし、早々諦めるわけにはいきません。すぐに立ち上がって続けます。
ヘラジカのオスは、毎年9月から10月にくらいの発情期になると大きな声で鳴き、仲間を呼び寄せます。
普段は単独で行動するオスが、この時期になると一斉に集まり、角を使って喧嘩をして交尾の優先権を争っているのです。

道路に場所を移して力比べを続けます。

そして、ついに一頭のオスが相手を完全に押しやり勝利しました。
負けたオスはそのまま退散していきます。

ヘラジカはもともとはおとなしい動物なんじゃ
この時期だけは気性が荒くなるんじゃな
メガネフクロウ教授の付け足しメモ

ヘラジカの角は一年に一度生え変わるぞ

交尾期を終えたオスは、冬に向けてエネルギーを蓄えるために角を落とし、春になると新しい角が生えてきます。
角は3〜5ヶ月で完全に成長し、動物の器官の中で最も早く成長するものの一つです。
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